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2011年10月

2011年10月12日 (水)

初秋の便り

2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた東日本の太平洋の海辺を走る線路。

今回訪れた茨城県の「ひたちなか海浜鉄道」も決してその例外ではなく、津波により甚大な被害を受けた。

「茨城はテレビではあまり言ってないけど、津波の被害は大きかった」と那珂湊駅前の食堂の女将さんも、小さな微笑みの中にも辛そうな表情を浮かべて話していた。

しかしそんな中、地元住民の熱望と関係者の必死の復旧作業で2011年7月23日に「ひたちなか海浜鉄道」は全線復旧を果たす。

そんな報わせにココロオドり、秋の作品作りを交えて、まだ蒸し暑さが残る9月下旬に浦安始発で茨城へと出撃した。

私が訪れた時は、ちょうど稲穂がいい色に染まり、あちこちで収穫作業が行われていた。

列車にカメラを向ければ、青空の元、線路沿いにグリーンのラインを作り列車にスポットライトを当てるというお天道様の粋な演出。

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そして、斜光気味になった頃、田圃をプチ俯瞰できる高台から撮影。

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順光写真も素敵だが、やはり逆行気味の方が田圃が引き立つ。

この素晴らしいロケーションの中、健気に走る単行の気動車。

被災地とは言えどもそれを一切感じさせない、確実に復興に向かっている光景を鉄道と共に撮影出来た事に、一鉄道ファン・一撮り鉄として嬉しさを覚えた。

『鉄道の復興は、街の復興への第一歩』

阪神大震災で、壊滅状態にあった三宮界隈の鉄道が復旧し始めた時に言われていた上記の文句を思い出した。

茨城の復興の大きな力となっている「ひたちなか海浜鉄道」を応援せずにはいられない。

秋の収穫が行われている中、私も「ひたちなか海浜鉄道」での収穫を終え、街の完全復興を祈りつつ帰路に就いた。

2011年10月 5日 (水)

有終の美(2)

銚子電鉄での「701号」と「801号」の撮影。

夕刻になるにつれ、雨と風は激しさを増す一方だった。

そんな中、外川発銚子行の「701号」最終列車の通過時刻が迫っていた。

「とりあえずカッコイイのが撮りたい」と、晴れの日であれば犬吠埼の海と畑を入れて撮影できるポイントへ来てみた。

畑は収穫後だったらしく土の茶色一色。もちろん海と空も灰色一色。強まる雨。時々吹き付ける強風。寒い。超悪条件・・・。

しかし唯一良かったのが障害物が何もなかったので、サイドから流し撮りで狙えそう。

これを逃したら二度と撮ることができない、リベンジ出来ない場面での流し撮り。

ハイリスクにも程があるが、残されている道はそれしかない。

最終列車通過直前にまた雨と風が強まり、そこに居た愛好家一同、身を竦める。

そして・・・

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雨の為、電車の屋根が光ってモノトーンの中にエッジが作られ良いアクセントとなった。

撮るのは大変だったが「雨の中の最終列車」・・・かっこいい演出じゃないか。

通常ではありえない数の乗客を乗せて、列車は銚子を目指して最後の疾走を見せた。

今日の電車があるのは、この電車があったから。

こんなにボロボロになるまで・・・60年間の活躍ご苦労さま。

そして、ありがとう。

君の最後の雄姿に乾杯!!

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