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2011年11月 1日 (火)

伊豆の風景

東京と伊豆急行線・伊豆急下田などを結ぶ特急「踊り子号」が運行を開始して、今年で30周年になり、またJR伊東から伊豆急下田へ延びる「伊豆急行」は今年で開業50周年。

2011年はそんな節目の年。

それを記念して、それぞれ1編成づつではあるが「踊り子号」は運行開始当時の車両装色に戻して、また「伊豆急行」は今は全廃されたが、開業当時に走っていた車両の装色で運転されているという。

なるほど。

しかし「どうせ記念イベントの臨時列車で土日祝だけしか走らないんだろう」と諦めかけていたが、なんと2列車とも定期列車と共同運用との事・・・。

すなわち、それは平日にも撮れることを意味する。

土日祝に休めない者にとって、これほどテンションの上がる情報はない!!

「何時かは絶対モノにしてやろう」と思った時には、すでに脳内撮影旅行を始めている自分がいた。

「踊り子号」とか「伊豆急行」と聞くと、やっぱり「海の近くを走る」というイメージが真っ先に浮かんだ。

それに今回は伊豆急行の車両もターゲットになるので、伊豆急行線内の海が見えるポイントで撮影することにした。

しかし、今回の撮影を成功させるには、仕事が休みの日にターゲットとなる編成が運用されていて、快晴であり、且つ上昇気流によってチリが舞い上がったり、湿気によって海が霞んだりしないような気温・湿度の日でなければならず、果てしなくハードルが高い。

伊豆急行の車両については、伊豆急のHPに編成の運用情報が載ってあるので、通過時間等の情報が容易に手に入るが、踊り子号の車両はそうは問屋が卸さない。公式には編成の運用情報など発表されておらず、8本ある編成が変則的なローテーションを組んで運用されており、この内の1本を狙うのだから「偶然」を狙うのは無謀。某掲示板の運用情報と常ににらめっこで、出撃のチャンスを伺う。

そして、10月7日。初戦。

この日は「踊り子号」がターゲット編成で運用されるかもしれないとの情報を入手したので馳せ参じるも、急に運用が差し替わったらしく通常編成で運転された上に、水平線が見えないぐらいに海が霞んでおり、初戦にしていきなりダブルパンチを喰らい撃沈。

10月26日。第二回戦。

まず気温については「この秋一番と冷え込み」と言っていたのでクリア。湿度も50%でクリア。もちろん快晴。しかも踊り子号の編成も伊豆急の編成も両方運用されているとの事・・・文句の言いようがないほど好条件なのに、こんな日に限って寝坊・・・。

必死の支度の末、何とか東京11時発の「スーパービュー踊り子号」に間に合い、12時45分頃、伊東に到着。伊東から撮影地までは路線バスで移動。13時30分頃に伊豆急行の車両が撮影地を通過するのだが、またまたこんな日に限って、路線バスの運ちゃんがノロノロ運転・・・。

急げぇぇぇぇぇ~!!

辛うじて通過5分前に撮影地に到着。

落ち着け・・・急いてセッティングしたら凡ミスして泣き寝入りするのは目に見えている。

設定を確認しつつセッティングを済ませ、露出・ピントを合わせ終わると同時に伊豆急行の車両が通過。

Img_0149

車体の色と、海・空の色が見事にマッチ!!

これが伊豆急行の伝統色「ハワイアン・ブルー」である。

伊豆大島まで見えるという最高のロケーションで大満足!!

この後、無事に踊り子号もターゲット編成で通過した。

本来であればここで帰るつもりだったが、翌日も休みで天候もこのままという事で、本日は熱海で一泊して引き続き27日も撮影することにした。

10月27日。昨日と同じ気象条件は良好なのに、当たり前の如く寝坊。

今日は伊豆急行の編成を昨日とは違う場所で狙おうと考えていたが、某掲示板で踊り子号の運用情報を見ると、なんと今日も踊り子号のターゲット編成が午前中に伊豆急行線に乗り入れてくるとの事!!

呑気に寝坊などしている場合ではない!!

撮る場所は決めていたので、熱海始発の伊豆急下田行の各停で、撮影地に急行!!

セッティングを済ませ待つこと十数分。踊り子号が姿を現した。

Img_0182

険しい地形に作られた小さな街に掛かる鉄橋を、最高のロケーションの元、短く汽笛を鳴らして、ターゲット編成による踊り子号が通過した。

白い車体に、側面には3本の緑のストライプ。国鉄時代の「踊り子号」と言えば、このカラーリングであった。当時としては画期的なカラーリングで人気を集め、利用客や沿線住民の目を楽しませたという。

この2枚の写真が撮れて、もう最高に満足だった。

折角こんなにいいロケーションなので「撮り鉄」はここまでにして、この後は「乗り鉄」として、伊豆急行の車内から伊豆の車窓を楽しむことにした。

伊豆急行線には「リゾート21」という車両が運行されており、普通列車にも関わらず先頭部と最後部が展望席となっており、もちろん普通列車なので、指定席券やグリーン席券なども必要なく、普通乗車券のみで利用出来る。幼少の頃に僅かながらワクワクして展望席に乗った記憶があったが、それから二十数年経ったこの日に乗っても、相変わらず展望席にワクワクしながら乗っている自分がいた。

伊豆急下田まで展望席を楽しんだ後は、踊り子号で東京へと帰路につき、茜色に染まった相模灘に浮かぶ大島を右手に、伊豆を後にした。

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